2011年3月10日木曜日

三井物産の子会社であるマルチグレイン社が先住民族の土地略奪に加担

 三井物産は2007年からマルチグレイン社に資本参加していたが、2011年1月に88%の株を取得して、子会社化した。[1]しかしこのマルチグレイン社が、先住民族の土地の略奪に関与しているとして告発されている。[2]

  シャバンチ民族に属するMaraiwatsede Indigenaの土地は1998年に政府によって認められたが、いまだ大半の土地は農園主によって違法に占拠され、森林が伐採され、大豆が生産されている。こうした違法占拠者の中に、マルチグレイン社と契約を結んでいるCapim Finoグループの一部であるコロンボ農園やマルチグレイン社に対して大豆引き渡しの契約を結んでいたMata Azul e Capim Fino農園が含まれているという。
 そもそもコロンバ農園などはIBAMA(ブラジル環境・再生可能天然資源院 )によって2008年に違法伐採等で差し押さえられた土地で大豆耕作を継続していたという。
 IBAMAは違法に生産された大豆の差し押さえを行ったが、マルチグレイン社はIBAMAに大豆を差し押さえられた被害者だと語っているという。

まとめ

 開発と権利のための行動センター 青西
 
[1]世界の食糧需要へ、ブラジル農業生産事業
http://www.mitsui.co.jp/business/challenge/grain/index.html
ブラジル農業生産・穀物物流事業マルチグレイン社株式の追加取得基本合意(子会社化)
http://www.mitsui.co.jp/release/2011/1190969_4047.html
[2]Soja pirata na Terra Indígena Maraiwatsede(2011/03/4) 
http://www.brasildefato.com.br/node/5836 
Conexões Sustentáveis São Paulo – Amazônia
Soja pirata em terra indígena
http://reporterbrasil.org.br/conexoes/?p=107(2011/2/11)
Caso: Soja pirata em terra indígena
http://reporterbrasil.org.br/conexoes/wp-content/uploads/2011/02/Resposta-Case-12.pdf

関連資料
No Centro-Oeste, soja é “remédio” contra a indolência(2010/9/28)
http://blogdosakamoto.uol.com.br/2010/09/28/no-centro-oeste-soja-e-remedio-contra-a-indolencia/
Impactos da soja sobre Terras Indígenas no estado do Mato Grosso (2010/7))
http://www.reporterbrasil.org.br/documentos/indigenas_soja_MT.pdf

0 件のコメント:

コメントを投稿