2013年1月29日火曜日

フィリピンにおけるバイオエタノール事業の問題-工場の操業再開後も山積する問題~土地問題の長期化と公害問題の再発~FoE

 

伊藤忠商事、日揮が進めるフィリピンのバイオエタノール事業に関し、FoE Japanのサイトに新しい報告がアップされました。

http://www.FoEJapan.org/aid/land/isabela/2013Jan.html
(現場の写真は上記サイトでご覧ください。)

フィリピン・イサベラ州バイオエタノール事業
工場の操業再開後も山積する問題~土地問題の長期化と公害問題の再発~

 

一部 抜粋

ここにあったバナナは父親が植えたものだったんだ、1973年だよ。
父親が私にこの地を譲ってくれて、いままでこのバナナの面倒をみてきたんだ。バナナが切り倒されて心が痛むのは当然……泣きたい気分だったよ。
ここは私たちの生活の糧で、毎週バナナを収穫して、塩やバゴーン(小エビの塩辛のような調味料)なんかを買えていたけど、もうそれもなくなっちゃったよ。

そう静かに語ったのは先住民族カリンガ出身の青年。彼の案内してくれた農地には、切り倒されたままの無惨なバナナの姿が一面に広がっていました。
12月初め、その地で約40年間、彼ら家族の生活を支えてきたバナナのほとんどが、この農地の所有権を主張する第三者によって切り倒されてしまいました。

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